院長ブログ

2014年 07月 08日

CT

当院には開業時からCT装置が導入されています。CTは1972年にイギリスで開発された機器で、レントゲンと違い3次元=立体像を撮影出来ます。もちろん被爆量が多くなるので、レントゲンが画像診断のスタンダードであることには変わりありません。ですがレントゲンを2枚撮影しても情報量が不足している場合には、CTを用いて立体的に診査することが推奨されています。

レントゲン

右上の奥歯が痛いために来院された患者様のレントゲン写真です。何日か前からおもに夜になると痛くなり、痛み止めがないとかなり辛いというお話でした。問診した結果、根の病気が推測されましたが、「右上全体的に鼻まで痛い」といわれ原因の歯までは特定できません。顔面半分をカバーしている三叉神経全体の痛みまでになってしまうと、どこを押しても触っても痛い!!!となってしまいます。4本中3本はこれまでに神経を取る処置を受けており、4本全てが原因となりうる状況でしたのでCTを撮影することになりました。

CT

 

CT写真はこんな風に表示されます。線をスライドすると断面図が移動します。レントゲンと比べると、膨大な情報量です。ありとあらゆる方向からの断面図の画像が表示されるので、骨の内部までしっかりと見ることが可能です。右下の部分を拡大したのが以下の写真です。

CT拡大

 

一枚目の写真と比較して見て下さい。右上の奥から3本目の歯根の先端に、黒い円球の陰があるのが分かるでしょうか?レントゲンでは内側の厚い骨に邪魔されて見えてこなかっただけで、しっかりと骨の内部に病気が映っています。いつのまにか神経が死んでしまい、細菌が骨を壊してしまっていることが痛みの原因でした。レントゲンしかない時代では「原因がどうもはっきりしないから、申し訳ないけれど痛み止めを処方するので様子をみましょう。。。」もしくは「ひとまず全部が怪しいので、奥から一本ずつ治療していきましょう!!!」となっていたケースだと思います。

原因がはっきりすれば対処するのは簡単です。細菌は歯根の内部に生息しているので、根の中をキレイにお掃除するだけで痛みはなくなります。こちらの患者様も、2回の通院で痛みを完全に取ることができました。

 

 


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