電話予約
オンライン予約 初診限定
LINE公式アカウント
親知らず抜歯症例
2020年 12月 16日

親知らず症例 神経に近い親知らずを、2回法で抜歯して欲しい。

年齢・性別

40代・女性

来院動機

左下の神経に近い親知らずを抜歯して欲しい。
他院では、神経麻痺が出る可能性が高いと言われたので、もっと安全な方法で抜いて欲しい。

治療内容

Before

治療前のレントゲン写真

左下に半分埋まっている親知らずがあります。

治療前のCT写真

紫の印が下顎管(血管・神経が通っている部分)です。
親知らずの根と神経が重なっています。

治療内容・説明

左下の親知らずは、少し頭が出ているため虫歯になっていました。
親知らずと神経との距離が近いため、一度に抜こうとすると神経を傷つけてしまう可能性があったため2回法の抜歯を提案しました。

1回目の抜歯後のCT写真

抜歯当日のCT写真です。
親知らずの根だけ残し、頭の部分のみ抜歯しています。
このまま時間を置き、自然と親知らずの根が神経から離れてくれるのを待ちます。

1年半後のレントゲン写真

少しわかりにくいですが、左下に親知らずの根っこがあるのがわかります。
患者様のご都合もあり、残りの抜歯はもう少し先になりました。

さらに1年半後のレントゲン写真

時間を置いたことで、さらに神経との距離が離れました。

3年経過後のCT写真

親知らずの根が移動し神経と距離ができました。
1回目の抜歯当日のCT写真と比べると、だいぶ神経から離れたことがわかります。
ここまで離れれば、絶対に神経麻痺は起きないので、2回目の抜歯をおこないました。

After

抜歯後のレントゲン写真

神経を傷つけることなく抜歯が終わりました。

Dr.より

1回目の抜歯をしてから3年の期間を置いたことで、親知らずの根が徐々に手前側に移動してくれました。
残した親知らずの根が神経と離れることにより、2回目の抜歯は安全に行えます。

症例の治療に必要な標準的な費用

1回目の親知らずの抜歯・CT・抜糸など親知らずにかかる費用は保険適応になっています。
2回目の親知らずの抜歯に必要な費用は保険適応外(税込55,000円)となります。

副作用・リスク

術後、痛み・腫れが出ることがあります。だいたいの場合は徐々に落ち着きますが、痛みが強くなったり痛み止めを飲んでも効かない場合は対応させていただきます。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

院長の投稿一覧