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矯正歯科症例
2024年 01月 14日

矯正歯科症例 八重歯が気になる小学生のための歯列矯正。

年齢・性別

10代・男性(治療スタート時は小学校6年生)

来院動機

左右どちらも八重歯が気になる。
比較的時間のある小中学校のうちに矯正治療を終わらせたい。

初診時の口腔内写真

初診時口腔内写真。
糸切り歯(前から3番目の犬歯)は全く噛んでおらず、奥歯もしっかり噛めていません。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
下顎の口腔内写真。

治療方針

八重歯のデメリットとしては以下が挙げられます。

①虫歯や歯周病の原因になる。
八重歯は隣の歯と重なっているため、歯磨きが困難です。
食べカスがずっと停滞しやすいため、虫歯や歯周病の発症リスクが上がってしまいます。

②犬歯の役目を果たさない。
犬歯は歯茎の中に埋まっている根が、他の歯よりも長い特徴があります。
そのため、強い力がかかっても耐えることができます。
犬歯が八重歯となり、他の歯に強い力がかかり続けてしまうと、他の歯が揺れてきてしまいます。

③頭痛や肩こりの原因となる。
八重歯のせいで奥歯がしっかり並んでいないと、食べ物を噛む際に顎の関節に強い負荷がかかってしまいます。
顎関節への負荷は、周囲の筋肉がこわばってしまいます。
そのこわばりが続くと、肩こりが生じてしまい、結果として偏頭痛まで引き起こされることがあります。

④口内炎になりやすい。
犬歯が八重歯となり外側に張り出している状態だと、お口の粘膜を傷つけてしまい口内炎ができてしまいます。
口内炎が何十年もできやすい状態が続くと、高齢になった際に癌化する可能性も報告されています。

八重歯を早い段階で治しておくと、将来のお口の中のトラブルを未然に防ぐことができます。
今回のケースでは、治療中の痛みと違和感を最小限にするために、上顎のみ裏側に装置を付けるハーフリンガルをご提案しました。

治療中の口腔内写真

治療中の口腔内写真。
上顎は裏側に矯正装置が付いています。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
上顎のみ左右の4番目の歯を抜歯することで、犬歯を移動するスペースを作りました。
下顎の口腔内写真。

治療後の口腔内写真

矯正治療終了後の口腔内写真。
約3年の治療で、八重歯は本来のあるべき位置に並びました。
奥歯の噛み合わせも完璧になりました。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
前から4番目の左右の歯を抜くことで、顎骨の中に歯が並ぶようになりました。
下顎の口腔内写真。
下顎の前歯にはワイヤーによる保定装置を装着しました。

矯正医より

八重歯の方には、上顎だけ裏側に装置をつけるハーフリンガルを、推奨しています。
外側に張り出した八重歯の表側に装置を付けてしまうと、唇と装置が擦れてしまい、口内炎ができやすいためです。
もちろん、表側矯正やマウスピース矯正での対応も可能ですので、矯正診断の際にお気軽にご相談下さい。

症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)

 880,000円(税込) ハーフリンガル

  • 調整費別途

主なリスク・副作用

きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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