インプラント症例
2025年 06月 30日

インプラント症例 歯根破折と歯根嚢胞をインプラントとセラミックブリッジで治したコンビネーション治療例

年齢・性別

50代・男性

来院動機

噛むと左上の前歯が痛い。

治療内容

事前の精密検査

初診時のレントゲン写真

左側の側切歯(前から2番目の歯)が差し歯の長い金属のせいで、割れていることがわかります。
また、右側の中切歯(前から1番目の歯)には、歯根嚢胞がありました。
オレンジの線が歯根破折した部分。
赤い丸が歯根嚢胞です。

初診時の口腔内写真

上の前歯が全体的に腫れていることが分かります。

治療方針

左側の歯根破折している前歯は、インプラント治療で対応することになりました。
問題は歯根嚢胞が存在する右側の前歯です。
まずプロトコールに従い、根管治療を行い、嚢胞の縮小化を図り、最後に嚢胞摘出を行う計画を立てました。
古い差し歯を外し、顕微鏡で根管の中を覗いたところ、この歯にもヒビが入っていることが明らかになりました。
ヒビに沿って細菌が侵入し、炎症が慢性化し、歯根嚢胞が発生したのでしょう。
ヒビが入っている場合は、抜歯と歯根嚢胞摘出術を同時に行うしかありません。
嚢胞が大きいため、顎骨が少なく、すぐにインプラントを埋め込むことはできません。
インプラント治療を選択した場合、嚢胞摘出部位の骨再生を待つ必要があるため、治療期間は1年半ほどかかることが予測されました。
患者様は短い治療期間での施術をご希望されたため、右側の前歯の抜歯と歯根嚢胞摘出術の後は、セラミックブリッジによる修復を行うことにしました。

治療後のレントゲン写真

トータル4ヶ月の治療期間で、すべての治療が終了しました。
歯根嚢胞を摘出した部分は、少しずつ骨に置き換わっていきます。

治療後の口腔内写真

インプラントとセラミックブリッジのコンビネーション治療で、左右対称かつ自然な美しさになりました。

Dr.より

当院では、歯根破折と歯根嚢胞への治療も行なっています。
患者様と相談の上、インプラントもしくはセラミックブリッジのいずれかで対応いたします。

症例の治療に必要な標準的な費用

前歯インプラント1本→495,000円(税込)
前歯プレミアムセラミック3本→495,000円(税込)
《1本あたり165,000円(税込)》
ファイバーコア1本→22,000円(税込)

総額 1,012,000円(税込)

主なリスク・副作用

インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。 
また、稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。 
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせて頂きます。
当院のインプラント治療には10年保証が付いていますので、ご安心下さい。
セラミックが稀に欠けたり割れたりすることがあります。
当院のプレミアムセラミック治療には10年保証が付いていますので、トラブル発生時には無料対応いたします。
(半年に1回の検診が、保証の条件となります。)

施術名

・インプラント治療
・ジルコニアセラミッククラウン

施術の説明

インプラント治療→
歯を失ったところにチタン製の人工歯根を埋入し、新しく歯を再建する方法です。
ジルコニアセラミッククラウン→
天然歯を精密に削って、型をとり、ミリングマシーンが削り出したジルコニアの上に、歯科技工士がポーセレンを盛り、審美性に優れた被せ物をセットする方法です。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

院長の投稿一覧