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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2014年 08月 12日

再生療法①

ヤンキースの田中将大投手が受けているPRP療法をメディアで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

右肘靱帯の部分断裂により戦列を離れた田中投手は、靭帯再建手術を避け保存療法での復帰を目指しています。田中投手が選択したPRP療法は再生療法の一種であり、自らの血液から抽出した多血小板血漿を損傷部位に注射をすることにより靭帯の再生を促します。整形外科だけではなく美容外科・アンチエイジングの分野でも注目されています。特別な薬や材料も使わないので副作用もありませんし、自分の体の一部を再利用する訳ですから時間もコストもかかりません。

歯科領域でも同じ技術・考え方をもとにCGF(Concentrated Growth Factors)というものが用いられています。

患者さんの腕から試験管に採血をします。試験管を遠心分離機で15分ほど回転させると、血液中の血小板や赤血球が分離されます。上清は血清で、その下のゲルがフィブリンゲル(CGF)、最下層が赤血球・白血球などの血球成分に分かれます。

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フィブリンゲル(CGF)はプルプルしたゼリーみたいな弾力があり、つまむことも出来ます。

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CGFには、損傷された組織の再生と治癒に働く「成長因子」を多く含んだ血小板がさらに濃縮されているもので、以下の利点があります

①手術後の痛みが少ない。②傷の治りが早くなる。③骨が少ないところに使用すると、骨が再生するための足場となる。

結果として治癒期間が大幅に短縮するのです。当院では親知らずの抜歯とインプラント手術の際に積極的に行うようにしています。ご自分の血液から抽出できるもののため追加の治療費も特に頂いていませんので、ご興味のある方は担当衛生士にご質問下さい。

 

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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