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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2015年 03月 11日

再生療法③

再生療法ではCGFについてご説明しました。

今日はAFG(Autologous Fibrinogen Glue)について書こうと思います。AFGとは、抗凝固剤が入っておらず自然状態に最も近い血漿のことです。

ざっくり言ってしまうと、CGFはゼリーみたいな形状なのに対してAFGは液状であることが違いになります。

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ご自分の血液を、奥のガラスの試験管に入れて遠心分離するとCGF、手前のプラスチックの試験管に入れて遠心分離するとAFGが出来ます。ガラス中のシリカと反応することにより血液の凝固が生じるので、CGFはゼリーみたいな弾力があります。

単体で使用するなら弾力があってつかみやすいCGFで充分です。でも液体のAFGは人工骨と混ぜることが出来るので、骨の再建が容易に行えるのです。

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AFGと人工骨を混ぜたものです。ガラスの器に入れてかき混ぜるとシリカと反応して凝固するので、ちょうど粘土みたいな固さになってくれます。

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外側の骨が全くないインプラントオペのケースでも、人工骨をペタペタと粘土みたいに貼れるのでしっかりした強い骨が再生します。

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以前の人工骨だけを置く再建術だと、顆粒状の人工骨がなかなか安定せずに流れてしまう問題がありました。

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もちろん、その日のうちに仮歯を入れることも簡単に出来ます。

今までは、どんなに優れた生体材料であっても ①とにかく操作性が悪い=オペ時間が長くかかってしまう。②値段が高い=治療費に転嫁されてしまう。③副作用の心配がある。 という欠点がつきまといました。

CGF・AFGは、①操作性が良く=オペ時間が短くなる。②ご自分の血液から作るのでコストもかからず、治療費が増大しない。③当然、副作用もない。 まさにメリットしかありません!

あ、一つだけ短所がありました。。。それは採血しないと、何も始まらないこと。。。

ほんのちょっとの腕の痛みだけは我慢して頂く必要がありますね。

 

 

 

 

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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