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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2022年 12月 14日

銀歯にはたくさんのリスクがあります。

歯科医院で使われてる銀歯。
銀歯の正式名称は「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」と言います。
金12% パラジウム20% 銀50% 銅20% で構成されている合金で、保険診療の虫歯治療において我が国では頻繁に使われています。

しかし銀歯には以下のようなリスクが存在します。

銀歯のリスク①銀歯の中でまた虫歯になってしまう。
銀歯は歯科用セメントでくっついていますが、加工精度が悪いので、残念ながら最初から隙間がある状態です。
その隙間にまた虫歯菌が入り込んで、さらに深いところで虫歯がデキるという悪循環が生じてしまいます。
たちの悪いことに硬い合金であるがゆえに、銀歯は壊れずに残っていますがその下の大事な天然歯は壊れていきます。

銀歯のリスク②歯周病が進行しやすい。
銀歯とご自分の歯の間には小さい隙間が存在していますから、そこに汚れが停滞してしまうと、歯周病が進行します。
もちろん、その隙間も日々のお手入れでキレイにすればいいのですが、歯間ブラシとフロスを毎食後に使うのはかなり面倒でしょう。

銀歯のリスク③金属アレルギーになる。
銀歯の表面から唾液中に金属イオンが溶け出すことで、金属アレルギーを引き起こす場合があります。
症状としては、手足に湿疹ができたり・全身にブツブツができたりします。皮膚の病気かと思ったら、実は銀歯が原因だったということも。。。
銀歯に含まれているパラジウムに対してアレルギー反応を示す方は多く、100名中20名ほどの方が反応してしまうというデーターもあります。

銀歯のリスク④癌の原因になる。
パラジウムには、非常に強い毒性があります。
「アイアンマン2」というハリウッド映画では、アイアンマンがパラジウムにより体を蝕まれていくというエピソードが描かれているくらいです。
欧米ではパラジウムを人体に使用することを禁止しています。
口腔癌や舌癌がパラジウム合金と触れる部位に頻発するため、発癌性があることもわかっています。

以上のリスクを考慮し、当院では銀歯を用いた診療は行なっておりません。
小さい虫歯は樹脂で、大きい虫歯はセラミック治療で対応しています。
銀歯を全てセラミックに替えて、全身の健康を手に入れたい方はぜひご相談下さい。

銀歯の金属アレルギーで顔と手足に湿疹ができてしまった方へのメタルフリー治療例

初診時の口腔内写真。
全ての奥歯に銀歯が入っています。
顔と手足にひどい湿疹ができてしまい、皮膚科を受診したところ、銀歯の中のパラジウムによる金属アレルギー(掌蹠膿疱症)と診断されました。
メタルフリー治療後の口腔内写真。
全ての銀歯をセラミックに交換しました。
セラミックは見た目が白く美しいだけではありません。
生体親和性に優れているので、アレルギーの原因となることもありません。
また、虫歯と歯周病の発生リスクもありません。


この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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