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2025年 05月 19日

繰り返す虫歯治療は終わりにしませんか?顕微鏡を使った精密根管治療

こんにちは、くげぬま海岸歯科クリニックです。
今回は、右下7番(第二大臼歯)の虫歯治療を何度も繰り返していた患者に対し、精密根管治療を行い、歯を保存した症例をご紹介します。

他院での治療歴があるが、症状が改善せず来院

30代の男性。右下の奥歯に違和感が続いており、これまでに他院で何度か治療してきたが良くならないとのことで、当院に来院されました。

📸 【初診時のレントゲン・CT】

画像左側の断面図。本来は緑のラインに沿って赤い線まで根の映像が白く映っていないといけないのですが
根の先までお薬が入っていないことが解ります。このCTを診ることで、3㎜程の神経の取り残しで先端までお薬が入らず痛んでいた事が疑われました。

歯を「抜かない選択」も考えます 

当院はインプラント治療を得意としていますが、すべてのケースで抜歯をすすめるわけではありません

この方の場合、まだ30歳と若く、歯質もしっかりしていました。
CT検査でも歯根の破折は認められず、成功率は75%ほどではありますが、精密根管治療を行えば15年程度は十分機能させられる見込みがあると判断しました。

精密根管治療の様子

📸 【治療中(マイクロスコープ下での根管内視野)】

マイクロスコープで確認した根管内。顕微鏡で見ながら、根充材を徹底的に除去していきます。

📸 【根管洗浄中の様子】

根充材が取り切れたら、EDTAという洗浄液を入れて消毒していきます。この薬剤を使うことで、より確実な根管清掃が可能です。

📸 【洗浄後の様子】

古い根充材が綺麗に取れました。

治療結果と今後の治療について

治療後は痛みや違和感も消失し、しっかり噛める状態に回復しました。

この後は、先端までしっかりと根充材を注入。

土台を立てて、セラミックを被せて完成です。

歯を守る選択肢を一緒に考えます

「もうダメかな」「抜いた方が早いのでは?」
何度も治療をして、ずっと良くならない経験があると、もう無理かなとネガティブにもなりますよね。

歯の痛みや違和感は、日常的にストレスになってしまう事が多くあります。

しかし、当院の精密な診断と治療によって歯はまだまだ使える場合があります

当院はインプラント治療を専門に行っていますが、同時に「歯を残す選択肢」もしっかりとご提案しています。
治療しても痛みや違和感が治らない方。今の治療に不安がある方は、ぜひ一度ご相談くださいね♪

◆当院の精密根管治療についてはこちらをご覧ください。

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