全顎(フルマウス)治療症例
2026年 07月 07日

全顎(フルマウス)治療症例 前歯が全く噛んでいない方(開咬・オープンバイト)への矯正&インプラント&セラミック治療

前歯が噛み合わず、長年にわたって奥歯に負担が集中していた患者様に対し、マウスピース矯正、インプラント、セラミック治療を組み合わせて噛み合わせを改善した症例です。

「前歯が噛まない」「奥歯ばかりで噛んでいる」「開咬を治したい」とお悩みの方に、治療前後の写真やレントゲン写真、治療方針、費用、リスクについてご紹介します。

年齢・性別

40代・女性

来院動機

子どもの頃から前歯がまったく噛み合っていない。
そのため奥歯に負担が集中し、奥歯がどんどん悪くなってきた。現在は奥歯でもしっかり噛めず、食事に困っている。
時間がかかってもよいので、しっかり治したい。

治療内容

初診時のレントゲン写真

下の奥歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて無くなっています。

初診時の口腔内写真

前歯が全く噛んでいません。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
こちら側から見ても、奥歯しか噛み合っていないことが分かります。
開咬の状態が長く続くと、奥歯だけに過度な負担が集中し、奥歯の欠けや破折・歯周病の進行につながります。
こちらの患者様も、長年奥歯だけで噛んでいた弊害により、奥歯の保存が難しい状態に陥っていました。
上顎の口腔内写真。
下顎の口腔内写真。

治療方針

上下の前歯に大きな隙間があり奥歯しか噛んでいない状態を、専門用語で開咬(オープンバイト)と言います。
開咬(オープンバイト)には、以下のような複数の要因が関係することがあります。

・舌で前歯を押す癖
・舌が上下の前歯の間に入り込む習慣
・幼少期の指しゃぶり
・口呼吸
・顎の骨格的な成長バランス

治療方法としては、
・軽度と中等度の場合は、矯正治療がベースとなります。
・骨格的な問題が大きい重度の開咬では、外科矯正(顎の骨を手術する治療)が選択肢となる場合があります。

従来は成人の開咬(オープンバイト)を治すためには、外科矯正に頼らざるを得ない側面がありました。
しかし、マウスピース矯正が登場してからは、マウスピースで上の奥歯は上方に下の奥歯は下方に押し込むことで、顎切りなしで上下の前歯の隙間を閉じることが可能となっています。
当院の矯正医である芝田先生は、マウスピース矯正による開咬(オープンバイト)の施術を得意としています。

芝田先生が歯列矯正を担当し、3本のインプラント治療と11本のセラミック治療を私が担当することで、今回の患者様については、外科矯正を行わず、マウスピース矯正とインプラント、セラミック治療を組み合わせて噛み合わせを再構成する治療計画をご提案しました。

矯正治療中の口腔内写真

マウスピース矯正中の口腔内写真。
マウスピースを外した状態です。
歯をより精密に動かすためのアタッチメントで、3次元的な歯の移動がコントロールできます。
矯正治療スタートから1年半で、前歯の隙間はなくなりました。
奥歯には矯正治療用の仮歯が入るので、矯正治療中も快適に過ごしていただけます。
こちらの奥歯にも矯正治療用の仮歯が入っています。
上顎の口腔内写真。
下顎の口腔内写真。

治療後のレントゲン写真

治療後のレントゲン写真。
3本のインプラントと11本のセラミッククラウンを装着しました。

治療後の口腔内写真

前歯がしっかり噛めるようになりました。
左側からの口腔内写真。
奥歯も緊密に噛んでいます。
右側からの口腔内写真。
こちらから見ても、前歯奥歯ともにがっちり噛んでいることがわかります。
上顎の口腔内写真。
天然歯を模倣した美しい形態を再現できていることが、わかります。
下顎の口腔内写真。
どこにインプラントが入っているか分からないほど、天然歯に近い自然な形態を再現できました。

Dr.より

噛み合わせや歯並びに問題がある場合、治療方法にはさまざまな選択肢があります。

例えば、

① 矯正治療で歯を適切な位置に動かす方法
時間はかかりますが、できるだけ天然歯を残しながら歯並びや噛み合わせを改善できます。

② 保存が難しい歯を抜歯し、インプラントなどで噛み合わせを再構成する方法
症例によっては治療期間を短縮できる可能性がありますが、インプラント治療が必要になるため、費用は高くなる傾向があります。

今回の患者様は、前歯が長年にわたって噛み合っておらず、奥歯に大きな負担がかかっていました。
そのため、できるだけ天然歯を残すことを重視し、マウスピース矯正を行ったうえで、保存が難しい歯にインプラント治療を行い、必要な部分にセラミック治療を組み合わせました。
治療期間はトータル3年半以上と長くかかりますが、やはり天然歯をできるだけ残すことが長期安定につながると当院では考えています。

私と芝田先生が密に連携することで、高度難症例と複合症例にも対応いたします。
様々な医院で治療が難しいと言われた方、歯並びと噛み合わせに長年お悩みの方、歯がボロボロの方、も当院にまずは一度ご相談下さい。
矯正・インプラント・セラミック治療を組み合わせることで、できる限り天然歯を残しながらも、噛み合わせと見た目の両方の改善をお約束します。

症例の治療に必要な標準的な費用

矯正治療(マウスピース矯正・インビザライン)
 検査・診断料     11,000円
 装置・施術料     880,000円
 調整料        5,500円×24回
 保定装置料      33,000円
 小計         1,056,000円
インプラント治療
 奥歯用インプラント  440,000円×3本
 矯正治療中の仮歯   165,000円×1本
 小計         1,485,000円(税込)
セラミック(審美歯科)治療
 奥歯用プレミアムセラミック 143,000円×11本
 ファイバーコア    22,000円×2本
 小計         1,617,000円(税込)

総合計 4,158,000円(税込)

主なリスク・副作用

矯正治療中は、歯磨きが不十分になると虫歯や歯周病のリスクが高くなることがあります。
インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。 
また、まれにインプラントと骨が結合しないことがあります。 
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせていただきます。
セラミックが稀に欠けたり割れたりすることがあります。
当院のプレミアムセラミック治療には10年保証が付いていますので、トラブル発生時には無料対応いたします。
(半年に1回の検診が、保証の条件となります。)

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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