年齢・性別
10代・男性(初診時16歳)
来院動機
噛み合わせがずれているのが気になる。
サッカー部に所属しているので、ぶつかったり接触しても安全な矯正装置が希望。
初診時の口腔内写真

切端咬合であり、上下の前歯に隙間が空いています。

前歯だけでなく奥歯もしっかりとは噛めていないことが分かります。

若干、受け口傾向とも言えます。


治療方針
切端咬合(せったんこうごう)とは、上下の前歯の先端同士がぶつかってしまう噛み合わせのことです。
通常は上の前歯が下の前歯を2〜3ミリほど覆っています。
しかし、切端咬合はその重なりがなく、先端が一直線上で接しています。
正常咬合と、下顎が前に出ている反対咬合(受け口)の中間状態とも言えます。
切端咬合のデメリットとして以下が挙げられます。
- 歯のすり減りや欠け:歯の先端同士がぶつかるため、ぶつかった箇所がすり減ったり欠けやすくなります。
- 受け口への移行:成長期のお子さんの場合、下顎がさらに前方に成長してしまい、反対咬合へ移行することがあります。
- 顎への負担:噛みにくいため前歯をずらす癖がつき、顎に負担がかかり、顎関節症になってしまうことがあります。
サッカーやバスケットなどの肉体接触のあるスポーツをされている中高生の方には、ワイヤー矯正をお勧めしにくい側面があります。
転んだりぶつかってしまった際に、ブラケットやワイヤーが取れてしまい、舌は頬粘膜を傷つけてしまうリスクがあるからです。
当院では、中高生のお子さんの歯列矯正においても、マウスピース矯正を選択可能です。
しっかり、毎日20時間以上マウスピースを装着できるお子さんにとっては、ワイヤー矯正と同じくらいのスピードで歯を動かすことができます。
インビザラインティーンとは?
インビザラインティーンは、顎骨が成長途中の10代(中高生)の患者様向けに開発された、透明で目立ちにくいマウスピース型矯正装置です。
インビザラインティーンの特徴
- 生え変わりへの対応: 永久歯がまだすべて生えきっていなくても治療がスタートできます。
- 将来を見据えた歯列コントロール: 将来生えてくる永久歯のためのスペースをシミュレーションして確保できます。
- 成長期への配慮: 奥歯(主に第二大臼歯)の萌出(ほうしゅつ)をコントロールする機能や、顎骨の成長を正しい方向に誘導する機能が組み込まれています。
インビザラインティーンのメリット
- 矯正治療中でも目立たない: マウスピースが透明なため、多感な時期でも周囲に気づかれにくいです。
- 自由に取り外しが可能: 大事なイベントや食事や歯磨きの時には簡単に外せます。
インビザラインティーンのデメリット
- 自己管理が必要: マウスピースを1日20時間以上装着しないと想定通りに歯が動いてくれません。患者様の装着時間の自己管理がどうしても求められます。
治療中の口腔内写真

インビザラインティーンの特徴としてアタッチメントがあります。
歯の表面に付与する白くて小さい突起がアタッチメント。
アタッチメントとマウスピースが密接に噛み合うことで、
・回転
・垂直移動
・水平移動
などといったマウスピース単体では苦手とされる、歯の3次元的な移動が可能となります。

アタッチメントは白くて目立ちません。



治療後の口腔内写真

約2年の動的期間(歯を動かす時期)で、美しく機能的な歯並びになりました。
インビザラインティーンはワイヤー矯正と同じくらい、効率的に歯を移動させることができます。

前歯も奥歯も緊密に噛んでいます。

こちらから見ても、治療前の隙間は無くなりました。

前歯には後戻りを防止するための、ワイヤーによる保定装置を装着しています。

下顎の前歯にもワイヤーによる保定装置を装着しています。
矯正医より
私は、10代の方へのマウスピース矯正も多数手がけてきました。
インビザラインティーンはスポーツや楽器を楽しみたい中高生の方に最適となる矯正手法です。
完全に萌出していない歯の、過剰萌出を防ぐための「萌出タブ」
永久歯が未萌出、または萌出途中にある歯牙に対しては「萌出スペース」
を設定することができるのが、インビザラインティーンの優れている点です。
またワイヤー矯正に比べると、痛みが少ないこともインビザラインティーンのメリットの一つとして挙げられます。
装着時間を遵守することができる中高生の方は、当院のインビザラインティーンによるマウスピース矯正を検討してみて下さい。
症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)
880,000円(税込) インビザライン(マウスピース矯正)
- 調整費別途
主なリスク・副作用
きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。