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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2022年 06月 29日

海外で受けたインプラント治療のリカバリー

インプラント専門医院である当院は、国内海外問わず他院さんで施術されたインプラントのリカバリー症例も多数引き受けています。

国内であれ海外であれ、かなり前に受けたインプラント治療のトラブルで起きることは同じです。
発生頻度順に列挙すると以下のようになります。
①インプラントの上部構造であるセラミック歯が欠けた壊れた。→50%
②インプラントが歯周病になった。(インプラント周囲炎)→30%
③インプラントの中ネジが折れた。→10%
④インプラント本体が折れた。(もしくは一部分が壊れた。)→9%
⑤インプラント本体が抜けてきた。→1%

①はセラミック歯を交換すればいいので、対応は簡単です。
②は全体的な歯周病治療を行いつつ様子を見るか、インプラント本体からのやり替えを行うかの2択になります。
 ただ歯周病が進むとインプラントの撤去は簡単にできるので、対応は難しくありません。
③も中ネジを簡単に取れることが多いので、①と同じくセラミック歯を交換するだけで済みます。
 (中ネジが深く折れ込んでしまい取ることができないとインプラント本体からのやり替えになります。)
④は残念ながら、インプラント本体からのやり替えが絶対に必要になってしまいます。
 インプラントは完全に骨と結合しているので、うまくインプラントを撤去する技術が必要になります。
⑤はそもそもまず起きません。
 今のインプラントは性能がいいので、抜けてくることはほぼないと思って頂いて大丈夫です。

今回ご紹介する症例は、韓国で埋め込んだインプラントの一部分が折れてしまった④のパターンになります。

海外で埋入したインプラントのリカバリー症例

初診時レントゲン写真。
左の2本のインプラントは安定していますが、右側のインプラントの上部構造が脱落しての来院でした。
CT写真を撮影してみると、原因が明らかになりました。
左下の画面を見てみると、インプラントの外側が欠けています。
インプラントの一部が壊れてしまった場合は、インプラント本体の撤去が必要になります。
オペ前の口腔内写真。
最小限の範囲で切開していきます。
剥離していくと壊れたインプラントが見えてきました。
インプラント撤去用のドリルで、インプラント周囲の骨を削っていきます。
抜歯用の器具ではなくインプラント撤去専用の器具を使うことで、骨の削除量を最小限にすることができます。
撤去したインプラントを確認すると、接合部分の外側が壊れていることが分かります。
新しいインプラントを即日に埋め込むために、ドリリングしていきます。
抜歯即時埋入インプラントの症例が豊富な当院では、インプラント撤去即時埋入インプラントも簡単に行うことができます。
撤去したインプラントよりも1、5ミリだけ長いサイズの新しいインプラントを埋め込んでいきます。
新しいインプラントを埋め込んだ後のCT写真。
より理想的な位置に埋入することで、力学的なトラブルが生じないように配慮しています。
新しいインプラント周囲の隙間は人工骨で埋めておきます。
2本だけ縫って治療終了となります。
オペ時間はわずか20分なので、そこまで患者様の負担はありません。
ただ、古いインプラントの撤去時にはそれなりの振動があるため、恐怖心が強い方には静脈内鎮静法を推奨いたします。

通常は2ヶ月待ってからの型取りになるのですが、今回は念の為3ヶ月待ってからの型取りになります。
それでも、オペから3ヶ月半で上部構造(セラミック歯)が入るので、噛めない期間はとても短くて済みます。

今回のケースの治療費
・古いインプラントの撤去→88,000円
・新しいインプラント1本(人工骨含む)→440,000円
総額528,000円



この記事を書いた人

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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