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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2021年 02月 14日

前歯が噛み合わないことで困っている方への矯正治療

上下の前歯が全く噛み合わず、奥歯のみが噛んでいる状態を、専門用語で「開口」と言います。
開口」の方は、当然奥歯しか使っていないので、奥歯を歯周病や虫歯で早期に失ってしまいます。

また、以下のようなデメリットが挙げられます。
①口元がポカンと開いてしまっているので、見た目の印象が良くない。
②奥歯しか噛んでいないため、顎の関節に負担が生じやすく、顎関節症になりやすい。
③しっかり食べ物を噛むことができないので、胃腸に負担がかかる。
④正しい発音ができず、特にサ行の発音が舌足らずになってしまう。
⑤体のバランスを崩しやすい。

開口」そのものは、そこまで歯並びが悪いように感じられないため、矯正治療の必要性を感じていない方もいらっしゃいます。
しかし「開口」を放置する最大のリスクは、奥歯を失った後に提案できる治療方法が存在しないことなのです。

奥歯しか噛んでいないことで、奥歯のみに噛む力が集中してしまい、奥歯を失ったわけです。
インプラント治療で一から歯を再建しても、同じ理由で今度はインプラントが壊れてしまいます。

当院の立場としては、「開口」の方は少しでも早い段階で、矯正治療を受けて頂きたいと思っています。
なぜなら「開口」は、子供の頃からの舌を前に出す癖が原因となっていることがほとんどです。
この癖は、無意識に行っていますから、遅くても20代のうちに対処する必要があります。
そして、様々な不正咬合の中でも、「開口」が最も難しい矯正治療と言われています。
理想は、無意識下の癖を治しやすい子供のうちに矯正治療をスタートしたいところです。

ハーフリンガル矯正で「開口」を治した治療例

治療前
治療後

患者様は20代の方でした。
患者ご自身が、無意識に舌を出してしまう癖を自覚していたので、スムーズに矯正治療を進めることができました。
もちろん30代40代の「開口」の方でも、当院で矯正治療を受けられています。
でも、長年の習慣としてその方にとって当たり前になっている癖を治すことは、かなり大変なんですよね。。。
皆さん、かなり努力されていますが、歯の動くスピードはお子さんや20代の方に比べるとゆっくりになってしまいます。

ハーフリンガル矯正は上顎のみ裏側に矯正装置が付きます。
舌を癖で前に出そうとすると、上顎の矯正装置が舌とぶつかります。
ぶつかると舌が痛くなってしまいますので、悪い癖を意識しやすくなるメリットがあります。
当院では、「開口」の患者様には、癖を意識しやすいハーフリンガル矯正をオススメしています。
この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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