インプラント症例
2025年 08月 28日

インプラント症例 前歯の神経が死んでしまいグラグラしている。

年齢・性別

30代・女性

来院動機

神経の死んだ前歯がグラグラしている。
インプラントで前歯のグラグラを治したい。

治療内容

事前の精密検査

初診時のレントゲン写真

過去に神経を取った右上の前歯が、グラグラしていました。
歯根の先端に大きい嚢胞があるため、温存することは不可能でした。

初診時の口腔内写真

一見、そこまで悪くはなく見えますが、、、
裏から見ると、大きい穴が空いており、他院さんで何回も根の治療(根管治療)を行なっても、改善しなかったことが分かります。

治療方針

右上の中切歯(1番目の前歯)には大きい歯根嚢胞が存在したため、抜歯と同時のインプラント治療を提案しました。
右上の側切歯(2番目の前歯)は、顕微鏡下による米国式精密根管治療により、歯を温存しセラミックを被せる計画を立てました。
私はインプラント専門医ですが、極力歯を抜かないで残すことを心がけています。
また、顕微鏡治療も得意としていますので、他院さんの診断よりも少ないインプラント本数で済むことが多いです。

オペ中の口腔内写真

右上の残せない前歯を抜いてから、歯根嚢胞を摘出するために歯茎を切開します。
歯根嚢胞を全て取り除きました。
特殊なドリルでインプラントを埋め込むための穴を削っていきます。
インプラントを埋め込んでいきます。
インプラントと歯根嚢胞があった箇所とのギャップにはコラーゲンシートを入れて、骨の再生を促します。
縫合して、オペ終了となります。
もちろん、即日で美しい仮歯を装着してから、帰って頂きます。
抜歯、歯根嚢胞摘出、インプラント埋入、を同時に行うことで治療期間の大幅な短縮が可能となります。

治療後のレントゲン写真

右上の前歯に、1本インプラントと1本のセラミック歯が入りました。

治療後の口腔内写真

初診日から4ヶ月後に、全ての治療が終了しました。
治療の工程をシンプルにすることが、インプラント治療成功の秘訣です。
裏側から見ても、天然歯と変わらない美しさを再現できたことが分かります。

Dr.より

神経を失った前歯の場合は、歯を支える骨(歯槽骨)も失ってしまい、グラグラしてくることがあります。
グラグラが酷い場合は、インプラント治療。
グラグラが酷くない場合は、米国式精密根管治療による天然歯温存をお勧めします。

症例の治療に必要な標準的な費用

前歯プレミアムインプラント1本→495,000円(税込)
前歯プレミアムセラミック1本→165,000円(税込)
前歯米国式精密根管治療1本→110,000円(税込)
ファイバーコア1本→22,000円

総額 792,000円(税込)

主なリスク・副作用

インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。
また、稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせて頂きます。

施術名

インプラント治療

施術の説明

インプラント治療とは、歯を失ったところにチタン製の人工歯根を埋入し、新しく歯を再建する方法です。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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