4歳〜6歳の小児歯科

Pedodontics

こどもの歯科治療について

当院での小児歯科治療は、お子さんの治療に対する不安と恐怖をできるだけ少なくする為に、まず治療の練習から行います。
練習だけで何回か通って頂く場合もありますが、将来的に歯医者嫌いにならないことが何よりも大切だと考えています。

嫌がるお子さんに対して、無理やり押さえつけて治療を行えば、歯科医院が怖い場所になってしまいます。
そうなると、なかなか定期検診に来れなくなってしまい、再度虫歯になってしまうことが予想されます。
また、乳歯に虫歯が見つかったとしても、いつかは永久歯に生え変わりますので、それまで進行しないように経過観察をしていくほうが良い場合もあります。
優しく柔らかい雰囲気づくりを心掛けていますので、時間・回数がかかってもいつかは治療を受け入れてくれるお子さんがほとんどです。

お子さんがニコニコ笑顔で通って頂けるようなクリニックを目指していますので、不安な点は遠慮なくご質問いただければと思います。

小児歯科の治療方針

1
初診時では、いきなりの虫歯治療はしません。

大人でも、初診時は緊張されている方がほとんどで、本格的な治療は2回目からを希望されます。
大人にも難しいことは、お子さんにも難しいです。
診察・検査をして、次回からの処置内容を本人と保護者の方にアニメーションを使って分かりやすく説明します。
それから練習を兼ねた、クリーニングを行います。
クリーニングを上手に受けることができない場合は、2回目も無理に治療することはせず、しばらくクリーニングで通って頂きます。

また、3歳半以前のお子さんの場合は、もし虫歯が見つかったとしても経過観察とします。
3歳半以前に虫歯治療を経験すると、脳がトラウマとして記憶してしまい、大人になっても歯の治療を受けれなくなってしまう可能性があります。
虫歯が進行しないように、ご家庭での注意事項と予防方法をお伝えします。
必要に応じ、進行止めの薬剤(サホライド)を用いることがあります。

《痛みがある場合や怪我の場合はもちろん別です。》

2
乳歯の虫歯治療には麻酔を極力使いません。

注射が好きなお子さんはいませんよね。
もちろん大人で注射を大好きな人も、普通いないと思います。
虫歯が進行してしまった場合、完全に虫歯を除去するには局所麻酔はやはり必要です。
しかし麻酔注射は、お子さんを歯科医院嫌いにしてしまう最大の要因です。
乳歯は6歳から12歳の間に永久歯に生え変わります。
乳歯は、永久歯にバトンタッチをするまでの短い期間だけ、機能すればいいわけです。
当院では、生え変わりの時期を考慮して、麻酔を使用しない範囲の虫歯治療を行うように心がけています。

また、乳歯に虫歯ができた場合、それは生活習慣に原因があります。
生活習慣が同じままなら、いずれ生えてくる永久歯も、虫歯になってしまいます。
原因となった生活習慣を知ってもらい、改善することで、永久歯の虫歯ゼロが達成できます。
乳歯の虫歯は、ずっと使う永久歯の虫歯をゼロにできるチャンスだと捉えています。

《痛くて神経を取らなくちゃいけない場合や、後継の永久歯に悪影響が及ぶような場合は別です。》

3
年齢と発達度に応じた治療計画を立てます。

お子さんが嫌がることはしません。
良い点としては、歯科医院に来ることが楽しくなってくれます。
悪い点としては、再治療の可能性は高くなってしまいます。
麻酔をして抑えつけて無理にでも治療を行えば、その後のトラブルは起こりにくくなります。
でも、いつかは生え変わる乳歯にそこまでする必要はないと考えています。
最初の頃は上手に治療を受けれなくても、1年後になると見違えるように治療をさせてくれることも多々あります。
乳歯を治療することではなく、スムーズに永久歯への交換を促すことが、小児歯科治療のゴールだと考えております。

4
永久歯の虫歯治療は、がっちりやります。

永久歯が虫歯になってしまった場合、速やかに適切な治療を施さないと、将来的に抜歯になってしまいます。
6歳臼歯は特に大事で、絶対に一生残って欲しい歯です。
6歳臼歯が虫歯になってしまうのは8歳くらいですから、麻酔をしての治療の必要性も理解できるはずです。

5
虫歯予防のために、フッ素使用法と甘いものの弊害についてご説明します。

乳歯と生えたての永久歯はとっても虫歯になりやすいんです。
年齢を重ねるにつれて、歯は固く丈夫になっていくとイメージして下さい。
虫歯菌の栄養源はショ糖=砂糖。
砂糖を摂取しなければ、虫歯菌は活動できません。
誤解を恐れずに言えば、虫歯になりやすい時期に甘いものを食べないだけで、お子さんの将来の歯のトラブルの80%は防げます!

全然歯磨きしないし、甘いものも普通に食べているのに、歯医者さんのお世話になったことがないっていう人が周りにいませんか???
そういう方は、意図してかたまたまかは別にして、子供時代に甘いお菓子やジュースを口にしていない場合が多いんです。
甘いお菓子の代わりに果物を、甘いジュースの代わりとしてお茶を、ぜひお子さんに与えて欲しいと思います。

治療の流れ

  1. STEP01

    まず、歯医者さんに慣れていただきます。

    嫌がらずに治療台に1人で座れるかどうかが最初のステップです。 難しい場合は、お母さんやお父さんと一緒でも構いません。
    テレビでアンパンマンなどのアニメを流したり担当スタッフとお話をしたりして、怖い場所ではないことを分かってもらいます。

    キッズルーム
  2. STEP02

    練習

    いきなり始めるのではなく、これから何をやるのかをしっかりと説明してから行うことがポイントです。

    手にライトをあてたり風をかけたり水をかけたりして慣れてもらってから、お口の中に色々な器具を入れて練習します。上手に出来たら、お母さんお父さんからもたくさん褒めてあげて下さい。おままごとみたいに一緒に遊ぶことにより信頼関係を築いていきます。

    練習
  3. STEP03

    口腔内の清掃指導

    歯科衛生士による歯磨き指導と回転ブラシによるクリーニングを受けてもらいます。

    イチゴ味やメロン味など色々な味のペーストがあるので、お子さんに好きな味を選んでもらってから行います。

    口腔内の清掃指導
  4. STEP04

    シーラント(予防充填)

    虫歯になりやすい奥歯の溝へのコーティング処置になります。歯を削る必要がないので、虫歯治療の練習も兼ねて行います。
    予防処置ですが健康保険適応ですので、全てのお子さんに受けて頂いています。

    シーラント(予防充填)
  5. STEP05

    虫歯治療

    麻酔を使う必要がなく小さい虫歯から治療スタートです。大きい虫歯は応急処置のみしておき、最後に行います。

    虫歯治療
  6. STEP06

    フッ素塗布

    歯ブラシでフッ素を塗りこむ場合は無料です。より予防効果を高めたいとお考えの方や、大きい虫歯があったお子さんには再発防止のために、トレー法によるフッ素(2,200円:税込)を推奨しています。

    フッ素塗布
  7. STEP07

    1~3ヵ月おきの定期検診

    虫歯がなかったお子さんの場合は3ヶ月おきの、小さい虫歯があったお子さんの場合は2ヶ月おきの、大きい虫歯があったお子さんの場合は1ヶ月おきの検診をオススメしています。

    甘い物の食べ過ぎが虫歯の一番の原因ですので、必要に応じて食生活の指導も行わせて頂いています。小さい頃に正しい食習慣を身につけることができれば、成人してからも虫歯で悩まされることが無くなります。

当院での虫歯のチェック方法

ダイアグノデントというレーザー機器を使用すれば、虫歯の大きさを数字で判断できます。

  • 健康な歯 → 0~15
  • 経過観察で良い虫歯 → 16~40
  • 治療が必要な虫歯 → 41~

小さい虫歯であれば、食生活の改善とフッ素の活用により、虫歯の進行をストップできます。

ダイアグノデント ペン 使用写真

塗るだけの虫歯治療サホライドとは?

サホライドの成分はフッ素と銀です。
サホライドを塗るとフッ素イオンと銀イオンが吸着して、虫歯の進行を止めることができます。
麻酔なしで少しだけ削ってから、虫歯にサホライドを塗るのは小さいお子さんでも受け入れてくれます。

唯一の欠点は、塗った部分が真っ黒になることです。
当院では、見えにくい箇所の乳歯に限り使用しています。

虫歯治療サホライド

最新の虫歯予防方法シーラントとは?

歯磨きが苦手なお子さまや、治療が苦手なお子さまにも、オススメできる虫歯予防方法がシーラントです。
シーラントは歯ブラシが届きにくい奥歯の深い溝の虫歯予防に最適です。
シーラントからは徐々にフッ素が放出されるので、約60%の虫歯予防効果があると言われています。
歯を削らず、短時間で終わりますので、小さなお子さまでも安心です。

シーラント処置の手順

1
奥歯の溝を前処理剤で清掃します。
2
水洗してから、乾燥させます。
3
シーラントを塗布します。
4
光でシーラントを固めます。
5
シーラントで虫歯になりやすい奥歯の溝がふさがりました。

小児歯科専門医院をご紹介することがあります

以下のような場合は、小児歯科専門医院をご紹介します。

  • 治療への恐怖心が強く当院での対応が難しい場合
  • エナメル質形成不全症や永久歯萌出不全症の場合
  • 永久歯が先天的に欠如している場合
フッ素を取り込む為の効果的な方法