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院長ブログ

院長 三浦 陽平

2021年 10月 11日

奥歯がグラグラして痛い方へのインプラント治療

歯がグラグラしている場合は2つの原因が考えられます。
一つは、歯周病で歯を支える歯槽骨が溶けて無くなってしまっている場合。
もう一つは、歯根が割れてしまっている場合です。

歯周病による軽度のグラグラであれば、早期治療を受けて頂くことで、歯を残すことができる可能性があります。
歯根が割れてしまっていること=『歯根破折』、が原因であれば抜歯するしかありません。
(割れた歯を接着剤でくっつけて残す手法もありますが、成功率が非常に低く一般的ではありません。)

歯が割れないようにするには、銀歯を使用しないことが一番です。
銀歯はとても固いので、被せた歯を壊してしまうリスクがあります。

歯周病を防ぐには、3ヶ月に1回のクリーニングに来て頂いて、お口の中を清潔に保つ。
歯根破折を防ぐには、銀歯を被せるような大きな虫歯を作らないように、定期検診を受ける。
この2つが、大事な歯を残すために必須となります。
クリーニングも定期健診も、健康保険が適応されます。
痛くなってから歯科医院に行くのではなく、美容室に行くような感覚で歯科医院を活用して頂ければ嬉しいです。

当院の基本コンセプトとして、インプラントや矯正治療などの健康保険適応外となる高度自由診療と、クリーニングや定期検診などの健康保険適応となる予防歯科診療を、うまく組み合わせることで患者様に良質な歯科治療を提供したいと思っています。

ですので、インプラントや矯正治療が終わった後のクリーニングとメインテナンスは全て保険診療で対応しています。
予防歯科をベースにすることで、当院でのインプラント治療や矯正治療がずっと長持ちして、再治療が必要ないことを目指しています。

『歯根破折』で奥歯がグラグラして痛い方へのインプラント治療例

左から2番目の歯に長期間にわたり銀歯が入っており、噛む度に銀歯がグラグラして痛みを感じていました。
他院さんで銀歯を外し、歯根破折と診断されてから、当院を受診されました。
CTを撮影してみると、歯根の内側には全く骨がありません。
やはり歯根破折による骨吸収と診断し、インプラント治療をすることになりました。
抜歯をすると、やはり歯を支えるべき歯槽骨が全くない状態でした。
抜いた歯は力をかけると、このように砕けてしまうほど脆い状態でした。
上顎洞底の薄い骨を一層削り、インプラントをピンポイントで噛み込ませます。
骨の厚みは1ミリもないので、高度な技術が要求されます。
直径4ミリ長さ10ミリのスタンダードサイズのインプラントを選択しました。
理想的な位置にインプラントが収まりました。
CT写真でも、インプラント周囲に全く骨がないことが分かると思います。
インプラントに仮蓋をセットします。
インプラント周囲に人工骨を敷き詰めて、骨の再生を図ります。
人工骨を入れた後のCT写真です。
3ヶ月ほど待てば、人工骨は天然の骨と同化してくれます。
この状態で、プライムスキャンで上部構造(セラミック歯)の型取りをします。
インプラントオペから3ヶ月半後に、美しいセラミック歯が完成しました。
レントゲンでも、インプラントと上部構造の適合性に問題がないかチェックします。
最後にアクセスホールを樹脂で埋めて治療終了となります。
インプラント治療が終わった後も、クリーニングと定期検診に来て頂ければ、インプラントが20年30年と長持ちします。
この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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