院長ブログ

院長 三浦 陽平

2026年 04月 25日

インプラントの審美性・清掃性・耐久性が向上するカスタムアバットメントについて解説します!

インプラントは3つのパーツで構成されています。

インプラントは3つのパーツで構成されています。
この中で、大事な構成要素がアバットメント(土台)です。
アバットメントには既製アバットメントとカスタムアバットメントの2種類があります。

既製アバットメントとは?

インプラントメーカーが予め用意している既製品を使うのが、既製アバットメントです。
メリットは、納期が短いこと、歯科技工士の技術にされないことです。
一方で、歯茎の形や角度にぴったり合わせる自由度は、カスタムアバットメントに劣ります。
当院では48種類の既製アバットメントの中から、歯科技工士が選択しています。

このようなメーカーカタログの中から、最適なサイズを、歯科技工士が選択していきます。

カスタムアバットメントとは?

個々の患者様専用にオーダーメイドで製作するのが、カスタムアバットメントです。
アバットメントを歯科技工士がデザインし、インプラントメーカーに発注し、専用マシーンで削り出して、作製します。
専用設計となるため、より精密さや長期安定性を重視する方にお勧めです。
メリットは、歯茎とのなじみが良い、より美しさを追求できる、耐久性が増大することです。
一方で、納期が長くなること、歯科技工士の技術に左右されてしまう側面があります。

どのような症例でカスタムアバットメントを選択するべき?

・歯茎とのフィット感を大切にしたい方(空気が漏れにくい、食べ物が挟まりにくい)
・完璧な審美性を求める方
・咬合力(噛む力)が強い方
・インプラントを20年30年と長持ちさせたい方

以上に当てはまる患者様においては、カスタムアバットメントの使用をお勧めしています。
骨に埋め込むインプラント本体(人工歯根)、直接見ることができる上部構造(被せ物)と比較すると、どうしても後回しにされがちなのがアバットメント(土台)です。
しかし、見えない部分であるアバットメントの加工精度にこだわることは、10年経過後の長期安定性には明らかな差が出てくると当院では考えています。

カスタムアバットメントの追加治療費

1本あたり55,000円(税込)

カスタムアバットメントが高い理由は?

患者様ごとにフルオーダーメイドで製作するため

既製アバットメントはインプラントメーカーが大量生産しています。
カスタムアバットメントは、CT・口腔内スキャン、顔写真などの情報をもとに、担当歯科技工士が1本ずつデジタルデザインをしていきます。
・歯茎との密着度
・インプラントの埋入角度
・被せ物の厚み
・清掃性
・よりこだわった見た目
以上を考慮してデザインするため、設計に手間暇が発生します。

インプラントメーカーの専用マシンによる切削が必要なため

歯科技工士がデザインしたデーターはインプラントメーカーに送られます。
そのデジタルデーターを忠実に反映し、インプラントメーカーのミリングマシーンでチタンもしくはジルコニアを削り出していき、カスタムアバットメントが完成します。
・歯茎に無理な圧力がかからない形態
・被せ物がスムーズに立ち上がる形態
・汚れが停滞しない形態
・噛み合わせの強い力を分散できる形態
以上の条件をクリアできるのが、カスタムアバットメントの利点です。

歯茎と完全フィットした形態を付与できるため

ここまで色々と書いてきましたが、ざっくり言ってしまうと、既製アバットメントと比較してカスタムアバットメントが確実に優れている点は歯茎と完全密着することです。
歯茎の厚みや形は患者様により微妙に異なります。
靴に例えると、
既製アバットメント=0.5センチ刻みで作られたスニーカーや革靴
カスタムアバットメント=靴職人さんがお客様の足のサイズを計測して一から作った革靴
以上のようなイメージでしょうか。

赤線の部分が歯茎にぴったり密着するような形態にできることが、カスタムアバットメント最大の利点です。

カスタムアバットメントを使用した審美インプラント治療例

年齢・性別

30代・女性

来院動機

上の前歯を幼い頃強打して、神経を失ってしまった。
数年ごとに漂白していたが、パキっと割れてしまった。
痛みもあり、食事も困っている。
かかりつけはインプラント専門ではないので、こちらで相談してみたい。

治療内容

初診時のレントゲン写真

左上の前歯が折れており、すでにプラプラな状態で来院されました。

初診時の口腔内写真

左上の前歯に、弱い力をかけたところ、その場で歯がポロリと抜け落ちてしまいました。
取れてしまった前歯です。
幼少の頃に強くぶつけてしまった際の亀裂が、抜けてしまった原因かも知れません。

治療方針

コロナ禍のためにマスク着用が義務づけられている時期とはいえ、さすがに前歯がないのは困ります。
翌日にすぐインプラントオペをするお約束して、仮歯も再建する治療計画を立てました。
前歯がなく困る時間はわずか1日だけです。

オペ中の口腔内写真とCT写真

シンプルにメスも使わず、インプラントを埋め込みたい部位の骨を専用のドリルで削っていきます。
切らない縫わないフラップレスインプラントで理想的な位置にインプラントが埋入されました。
CT写真でも、インプラントの埋め込まれた位置に狂いがないかをチェックします。
仮歯をセットするための、プラスチック製の土台をインプラント本体と接合します。
このプラスチック製の土台が用意されているインプラントメーカーを使用することで、即日での見た目の回復が可能となります。
初診時の翌日にキレイな仮歯が入りました。
インプラントオペに15分、仮歯の作成に30分、合計45分のスムーズな処置時間で済みました。

治療後のレントゲン写真

物理的な適合精度に優れた、上部構造(セラミック歯)が入りました。
ミクロ単位で精緻なカスタムアバットメントを作製することで、審美性と機能性と永続性が約束されます。

治療後の口腔内写真

治療開始から3ヶ月後に、天然歯と全く違いが分からないレベルのセラミック歯が入りました。

Dr.より

当院のインプラント治療は上部構造(被せ物)に加え、アバットメント(土台)にこだわっています。
プレミアムインプラントの保証期間は、インプラント本体もセラミック歯もアバットメントも10年です。
10年の保証期間をお付けしているのは、当院の治療技術に絶対の自信があるからです。

症例の治療に必要な標準的な費用

495,000円(税込)
*プレミアムインプラント
55,000円(税込)
*カスタムアバットメント追加料

小計 550,000円(税込)

主なリスク・副作用

インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。 
また、稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。 
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせて頂きます。

施術名

インプラント治療

施術の説明

インプラント治療とは、歯を失ったところにチタン製の人工歯根を埋入し、新しく歯を再建する方法です。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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