当院のインプラントシステムの特徴
Feature当院では、23年・約6,000本の治療経験から、患者様一人ひとりに適したインプラントを選択します
※インプラント埋入実績:2003年〜2026年8月、累計約6,000本(当院および院長執刀実績)
「どのメーカーのインプラントが一番良いのでしょうか?」患者様から、このようなご質問をいただくことがあります。
結論からお伝えすると、すべての患者様にとって一番良いインプラントメーカーはありません。
インプラント治療では、
- 顎骨の量・硬さ・密度
- 前歯か奥歯か
- 噛む力(咬合力)
- 歯ぐきの状態(歯周病の有無)
- 見た目への要求レベル
- 抜歯と同時にインプラントを埋入するか
- 手術当日に仮歯を入れるか
- 残っている歯の本数
などによって、適したインプラントの形状やサイズは変わります。
藤沢 くげぬま海岸歯科クリニックでは、24年間・約6,000本のインプラント治療経験をもとに、特定のメーカーだけにこだわるのではなく、患者様一人ひとりの状態に合わせて複数のインプラントシステムを使い分けています。
患者様をインプラントに合わせるのではなく、インプラントを患者様に合わせる
クリニック側の管理だけを考えれば、使用するインプラントメーカーを1社に統一した方がシンプルです。
しかし当院では、それよりも患者様にとって適した治療方法を選択できることを重視しています。
たとえば、
- 「できるだけ自然で美しい前歯にしたい」
- 「抜歯と同時にインプラントを入れたい」
- 「なるべく早く噛めるようになりたい」
- 「骨を大きく増やす手術は避けたい」
- 「入れ歯を使用することなく治療したい」
- 「歯がほとんど残っていないので、まとめて治したい」
といったご要望に応えるためには、それぞれ必要となるインプラントシステムの特徴が異なります。
そのため当院では、治療する部位や骨の状態、治療方法に応じてインプラントシステムを選択することを重視しています。
身体への負担をできるだけ抑える「4Sコンセプト」
当院のインプラント治療で大切にしているのが、「4Sコンセプト」です。
Short ― 治療期間を短く
必要以上に治療期間や通院回数を増やさず、可能な症例では抜歯即時埋入や即時荷重なども活用します。
Simple ― 治療をシンプルに
骨を増やすような追加の外科処置をできる限り避け、痛みや腫れなどの身体的負担を抑えることを目指します。
既存の骨を最大限に活かし、できる限りシンプルな治療計画を立てます。
Small ― 身体への負担を小さく
切開する範囲や骨を削る量をできるだけ少なくし、低侵襲な手術を目指します。
症例によっては、歯ぐきを切開・縫合しないフラップレス手術も選択します。
Safe ― 安全性に配慮する
CTによる精密診断を行い、骨の量・神経・血管・上顎洞などの位置を確認したうえで治療計画を立案します。
難しい症例ほど、「何ができるか」だけではなく、「何をしないことが患者様の負担軽減につながるのか」まで考えて治療方法を選択することを大切にしています。
当院で使用している主なインプラントシステム
01メガジェンインプラント
当院のインプラント治療の中心となるシステム
現在、当院のメインシステムとして使用しているのがメガジェンインプラントです。
メガジェンには、AnyRidge(エニーリッジ)、AnyOne(エニワン)など、特徴の異なる複数のインプラントシステムがラインナップされています。
骨の幅や高さ、骨質、治療する部位などによって使い分けることで、さまざまな症例に対応することができます。

AnyRidge® 前歯・抜歯即時埋入などに使用
AnyRidge®は特徴的なネジ山形状(ナイフスレッド)を持ち、既存の骨にインプラントを固定しやすい設計となっています。
当院では主に、
- 前歯のインプラント
- 抜歯即時埋入
- 審美性が重要となる症例
などで使用しています。
前歯のインプラントでは、単にインプラントが骨と結合すれば良いわけではありません。
インプラントを埋め込む位置や角度、深度を細かく調整し、最終的な歯ぐきの形まで予測しながら治療することが、自然な仕上がりにつながります。
AnyOne® 奥歯・骨が少ない症例などに使用
AnyOne®はサイズの選択肢が豊富で、患者様の骨の形態に合わせやすいことが特徴です。
特にショートインプラントを活用することで、症例によっては大規模な骨造成を行わずにインプラント治療が可能となる場合があります。
- 「骨が少ないから大きな骨造成が必要と言われた」
- 「サイナスリフトを提案された」
- 「骨を造るため、長い治療期間がかかると言われた」
という方でも、別の治療方法を選択できる可能性があります。

02ネオデントインプラント
オールオン4・オールオン6などの全顎治療に
ネオデントは、世界的に展開するストローマングループのインプラントブランドです。
当院では特に、
- 歯がほとんど残っていない方
- 重度の歯周病で多数の歯を失っている方
- 総入れ歯を使用している方
- オールオン4
- オールオン6

など、複数本のインプラントを使用して噛み合わせ全体を再建する治療で使用しています。
全顎的なインプラント治療では、1本のインプラント治療以上に、インプラントを埋め込む位置・角度・本数・噛み合わせまで含めた総合的な治療計画が重要になります。
また、ネオデントは上部構造(人工歯)を再建するためのパーツが豊富に用意されていることも、全顎的なインプラント治療で活用しやすい特徴の一つです。
03バイオテムインプラント
即時荷重・デジタルインプラント治療に
バイオテムは、インプラントを埋入した直後の安定性を得やすい設計を特徴とするインプラントシステムです。
当院では主に、
- 手術当日に仮歯を装着する即時荷重
- ガイデッドサージェリー
- 多数歯のインプラント治療
- オールオン4
- フルマウス治療
などで使用しています。
また、口腔内スキャナーやスキャンボディなどを使用したデジタル治療にも対応しており、従来の粘土のような材料を使用した型取りを減らすことができます。
※即時荷重が可能かどうかは、骨量・骨質・インプラントの初期固定・噛み合わせなどを総合的に診断して判断します。

インプラントメーカー以上に大切なのは、診断と治療計画です
現在は世界中に多くの優れたインプラントメーカーが存在します。
そのため、
「有名なメーカーだから安心」
「価格が高いインプラントだから良い」
と単純に判断することはできません。
インプラント治療で重要なのは、患者様の骨や歯ぐきの状態を正確に診断し、その症例に適したインプラントを選び、適切な位置・角度・深さに埋入することです。
さらに、インプラントが骨と結合した後には、
- 自然に見える歯を作ること
- 正しい噛み合わせを作ること
- 清掃しやすい形態にすること
が必要です。
インプラントはあくまで治療のための「手段」です。
最終的なゴールは、インプラントを入れることそのものではありません。
天然歯のように自然に見え、しっかりと噛むことができ、長期間維持しやすい人工歯を再建することだと当院では考えています。
藤沢 くげぬま海岸歯科クリニックでは、CT診断、複数のインプラントシステム、デジタル技術、そして24年間・約6,000本のインプラント治療で培った臨床経験を組み合わせ、10年後、20年後まで見据えた「美しく、しっかり噛める口元」の再建を目指しています。
院長のインプラントメーカーに対する考え方
当院が、なぜ特定のインプラントメーカーだけにこだわらず、患者様の状態や治療方法に合わせて複数のインプラントシステムを使い分けているのか?
院長自身のインプラントメーカー選びに対する考え方を、院長ブログで詳しくご紹介しています。
院長ブログ「インプラントメーカーへの考え方」を詳しく見る
- AnyRidge®インプラントの治療例
-
前歯のブリッジが取れてしまい、来院された患者様の初診時口腔内写真。
AnyRidge®インプラントとセラミックによる修復で、審美性の改善をはかる計画を立てました。
インプラント埋入予定部位の歯茎のお肉を少し削り、全体の歯茎ラインを揃えます。
直径2ミリの細いドリルで骨を削ります。
今回の症例は、十分な骨量があったので、切らない縫わないフラップレスインプラントで対応しました。
インプラントの埋入方向と角度を確認するために、金属製のピンを入れてCT写真を撮影します。
理想的な位置に、金属製のピンが収まっていることが確認できました。
更に太いドリルで骨を削っていきます。
この症例では、直径3.5ミリ長さ15ミリのAnyRidge®インプラントを選択しました。
前歯は、細くて長いサイズのインプラントを使用するのが成功のポイントです。
インプラントを顎骨に埋め込んでいきます。
インプラントが予定通りの位置に埋め込まれました。
CT写真でも、理想的な位置にインプラントが埋入されたことが分かります。
もちろん、オペ当日に仮歯も入ります。
この状態で2ヶ月ほど待てばインプラントは骨と生着するので、その間に2本のセラミック治療を進めていきます。
インプラント治療とセラミック治療終了後の口腔内写真。
AnyRidge®インプラントを使用することで、わずか3ヶ月の短い治療期間でも、美しい前歯が入りました。
- AnyOne®インプラントの治療例
-
左から2番目の歯に長期間にわたり銀歯が入っており、噛む度に銀歯がグラグラして痛みを感じていました。
他院さんで銀歯を外し、歯根破折と診断されてから、当院を受診されました。
CTを撮影してみると、歯根の内側には全く骨がありません。
他院さんでは、大規模な骨造成手術が必要と言われたそうですが、当院のインプラントシステムであれば、シンプルに1回の外科処置で全てが終了します。
抜歯を行うと、骨が全くないことが分かります。
AnyOne®インプラントのナイフスレッドを噛み込ませるために、慎重に上顎洞底の薄い骨を一層削ります。
この症例では、直径4ミリ長さ10ミリのAnyOne®インプラントを選択しました。
AnyOne®インプラント先端部1ミリの部分を薄い骨に噛み込ませていきます。
骨に噛み込むの部分が1ミリしかなくても、AnyOne®インプラントは充分に安定しており、理想的な位置に埋め込むことができました。
CT写真でも、骨がペラペラに薄いことが分かって頂けると思います。
インプラントに仮蓋をセットしてから、人工骨を敷き詰めました。
インプラント周囲に人工骨を入れた後のCT写真です。
AnyOne®インプラントの優れた表面性状により、人工骨は約3ヶ月で天然の骨と同化してくれます。
インプラントオペから3ヶ月半後に美しいセラミック歯が入りました。
AnyOne®インプラントとセラミック歯の接合部分の適合性を、レントゲンで確認します。
強固に連結されているので、インプラント周囲炎(歯周病)になる可能性がありません。
最後にアクセスホールを樹脂で埋めて、治療終了となります。