骨が少ない方向けの《ソケットリフト》
Socket Lift他院さんで骨が無いと言われて、インプラント治療を諦めている方はいらっしゃいませんか?
また、大学病院や総合病院で骨を大規模に造る(増やす)手術を提案されて、インプラント治療に踏み切れない方もいらっしゃると思います。
当院では、患者様に痛みと腫れを与えてしまうような手術は、行なっておりません。
患者様ご自身の再生能力を活かすことで、痛くない辛くないインプラント治療のみを行なっています。
上顎の歯槽骨の上部には、上顎洞(サイナス)と呼ばれる大きい空洞があり、鼻腔へとつながっています。
歯槽骨が薄い場合、インプラントは上顎洞に突き抜けてしまいます。
上顎洞底粘膜をリフトアップしてからインプラントを埋め込むテクニックが、『ソケットリフト』です。
従来のソケットリフトは手の繊細な感覚に頼る手技であるために、成功率が80%ほどしかありませんでした。
また、異物である人工骨を使用して上顎洞底粘膜を挙上するために、術後に感染してしまうことも多くありました。

当院で行なっている『ソケットリフト』は、従来の手法を改良した最新バージョンへと進化しています。
特殊なドリルを高速逆回転で使用し、ご自身の骨を先端方向に運ぶことで、安全に上顎洞底粘膜を挙上することができます。
人工骨ではなくご自分の骨を活かしているので、感染リスクもありません。
『ソケットリフト』併用のインプラントオペの所要時間はわずか15分。
治療期間も平均3ヶ月半ほどしかかかりません。
ご自身の骨の厚みが1ミリしかないような場合でも、ぜひ当院にお気軽にご相談下さい。
最新の技術を駆使することで、骨が無い症例でもインプラント治療を100%成功に導きます。
- 治療例 1
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初診時の口腔内写真。
「ソケットリフト」と「ショートインプラント」の2つのテクニックを組み合わせることで、わずか4回の通院でインプラント治療が終了する計画を立てました。初診時のCT写真。
非常に骨量が少なく、副鼻腔(上顎洞)までの距離は1ミリもありませんでした。
99%の歯科医院と総合病院では、サイナスリフトと呼ばれる大掛かりな手術を提案されるケースだと思います。まず最小限の範囲で切開していきます。
ドリルを逆回転で使用し、骨を圧縮しながら広げていきます。
上顎洞底粘膜を意図的に破ることで、インプラントを埋め込むスペースを確保します。直径7ミリのショートインプラントを埋め込んでいきます。
真ん中部分にインプラントが埋入されました。
薄い骨でも圧縮していることで、インプラントは強固に安定しています。前後の部分にも同様にインプラントを埋め込みました。
キレイに縫ってオペ終了となります。
オペ時間はトータル45分のみ。
処置後の痛みと腫れもほとんどなく、痛み止めの使用は僅か2回で済みました。インプラント埋入後のCT写真。
インプラント周囲には血液が溜まっていることが分かります。
3ヶ月待てば、血液は骨へと置換されます。インプラントオペから3ヶ月後で、インプラント周囲の歯茎もキレイに治癒しました。
インプラントオペから3ヶ月半後に、完成した上部構造(セラミック歯)を装着します。
アクセスホール(インプラントと上部構造を接合するスクリューが入る穴)を樹脂で埋めて、治療終了となります。
- 治療例 2
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初診時の口腔内写真。
左側から2番目の奥歯が壊れてしまい、総合病院の歯科口腔外科では抜歯してからのサイナスリフトを提案されていました。
治療期間は1年以上、かつ副鼻腔炎になるリスクも伝えられたため、当院を受診されました。初診時のCT写真。
既存の骨の厚みは1ミリくらいしかありません。
ここまで骨がない場合は、一旦抜いてから6週間ほど待ちます。
それから、ソケットリフトを行うことで、治療期間を短縮することができます。抜歯して約6週間後の口腔内写真。
痛みと腫れを最小限にするために、小さいエリアのみを切って開きます。
小さい穴を開けて、そこからドリルを逆回転で回して、柔らかい骨を圧縮して広げていきます。
上顎洞底粘膜を意図的に破くことで、インプラントが収まるスペースを作ります。
更にドリルを逆回転で回して、ご自分の骨を上顎洞側に押し込んでいきます。
骨ができるスペースを確保するために、コラーゲン製剤を置いてきます。
直径6ミリ長さ7ミリのワイドショートインプラントを、定位置に埋め込んでいきます。
インプラントを埋め込んだ後のCT写真。
インプラント周囲のグレーな部分は、少しずつ骨に置き換わっていきます。最後に3本だけ縫合して、オペ終了となります。
オペ時間はわずか15分のみなので、患者様の苦痛とストレスもとても少なく済みます。オペから2ヶ月半後には、インプラント上部構造(セラミック歯)が完成しました。
レントゲンで、適合精度も確認します。インプラント上部構造(セラミック歯)セット後の口腔内写真。
短い治療期間でも、天然歯と同じクオリティに仕上げることができました。
- 治療例 3
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初診時の口腔内写真。
中央の歯は保存不可能でした。初診時のCT写真。
歯根の上には、副鼻腔(上顎洞)が広がっていることが分かります。抜歯後の状態です。
カラーだと見えにくいですが、モノトーンにしてみると、抜歯した部位の先端部分に小さい穴が空いていることが分かります。
この穴は副鼻腔(上顎洞)に繋がっています。
従来は、口腔と副鼻腔が繋がってしまうのは、インプラント治療失敗の原因になると考えられてきました。
しかし、最新の知見では、小さい穴であれば問題ないと言われています。直径5ミリ長さ7ミリのショートインプラントを、シンプルに上顎洞底粘膜を持ち上げながら、抜歯したスペースに埋め込んでいきます。
当院で採用しているインプラントは少ない骨しかなくても、問題なく安定します。
インプラントに仮蓋を装着して、オペ終了となります。
この状態で2ヶ月半ほど待つと、インプラントと骨が強固にくっついてくれます。インプラントオペ後のCT写真。
理想的な位置にインプラントが収まっています。オペから2ヶ月半後に、上部構造(セラミック歯)の製作に移行します。
デジタル印象(カメラによる型取り)用のパーツを入れ、レントゲンで適合精度を確認します。
当院では、奥歯のインプラントでは口腔内スキャナーを使用しています。
型取りに要する時間は、2分から4分ほどで終わります。
嘔吐反射がある方でも安心です。インプラントオペから3ヶ月後に、上部構造(セラミック歯)が完成しました。
レントゲンで寸分の狂いもなく勘合してるかをチェックします。上部構造(セラミック歯)セット後の口腔内写真。
当院のインプラント治療では、全ての症例においてスクリュー固定を採用しています。
上部構造にトラブルが発生した場合、スクリューを緩めれば容易に外せるメリットがあります。
上部構造を預かって修理することができるので、長期的なランニングコストを軽減することが可能です。上部構造の穴を樹脂でキレイに埋めて、治療終了となります。
側方からの口腔内写真。
上顎の真ん中の歯が、インプラントです。
他の歯との違いが全く分からないレベルの仕上がりになりました。
治療費
ソケットリフト | 55,000円〜110,000円(税込) |
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