カスタムアバットメントによるインプラント
Custom Abutmentインプラントの構成要素の1つである『アバットメント』について解説します。
インプラントは3つのパーツで構成されています。
インプラントは3つのパーツで構成されています。
この中で、大事な構成要素がアバットメント(土台)です。
アバットメントには既製アバットメントとカスタムアバットメントの2種類があります。

「既製アバットメント」とは?
インプラントメーカーが予め用意している既製品を使うのが、既製アバットメントです。
メリットは、納期が短いこと、歯科技工士の技術に左右されないことです。
一方で、歯茎の形や角度にぴったり合わせる自由度は、カスタムアバットメントに劣ります。
当院では48種類の既製アバットメントの中から、歯科技工士が選択しています。

このようなメーカーカタログの中から、最適なサイズを、歯科技工士が選択していきます。
「カスタムアバットメント」とは?
個々の患者様専用にオーダーメイドで製作するのが、カスタムアバットメントです。
アバットメントを歯科技工士がデザインし、インプラントメーカーに発注し、専用マシーンで削り出して、作製します。
専用設計となるため、より精密さや長期安定性を重視する方にお勧めです。
メリットは、歯茎とのなじみが良い、より美しさを追求できる、耐久性が増大することです。
一方で、納期が長くなること、歯科技工士の技術に左右されてしまう側面があります。

どのような症例でカスタムアバットメントを選択するべき?
- 歯茎とのフィット感を大切にしたい方(空気が漏れにくい、食べ物が挟まりにくい)
- 完璧な審美性を求める方
- 咬合力(噛む力)が強い方
- インプラントを20年30年と長持ちさせたい方
以上に当てはまる患者様においては、カスタムアバットメントの使用をお勧めしています。
骨に埋め込むインプラント本体(人工歯根)、直接見ることができる上部構造(被せ物)と比較すると、どうしても後回しにされがちなのがアバットメント(土台)です。
しかし、見えない部分であるアバットメントの加工精度にこだわることは、10年経過後の長期安定性には明らかな差が出てくると当院では考えています。
カスタムアバットメントの追加治療費
| 1本あたり | 55,000円(税込) |
|---|
カスタムアバットメントが高い理由は?
患者様ごとにフルオーダーメイドで製作するため
既製アバットメントはインプラントメーカーが大量生産しています。
カスタムアバットメントは、CT・口腔内スキャン、顔写真などの情報をもとに、担当歯科技工士が1本ずつデジタルデザインをしていきます。
- 歯茎との密着度
- インプラントの埋入角度
- 被せ物の厚み
- 清掃性
- よりこだわった見た目
以上を考慮してデザインするため、設計に手間暇が発生します。
インプラントメーカーの専用マシンによる切削が必要なため
歯科技工士がデザインしたデーターはインプラントメーカーに送られます。
そのデジタルデーターを忠実に反映し、インプラントメーカーのミリングマシーンでチタンもしくはジルコニアを削り出していき、カスタムアバットメントが完成します。
- 歯茎に無理な圧力がかからない形態
- 被せ物がスムーズに立ち上がる形態
- 汚れが停滞しない形態
- 噛み合わせの強い力を分散できる形態
以上の条件をクリアできるのが、カスタムアバットメントの利点です。
歯茎と完全フィットした形態を付与できるため
既製アバットメントと比較してカスタムアバットメントが圧倒的に優れている点は歯茎と完全密着することです。
歯茎の厚みや形は患者様により微妙に異なります。
靴に例えると、
既製アバットメント=0.5センチ刻みで作られたスニーカーや革靴
カスタムアバットメント=靴職人さんがお客様の足のサイズを計測して一から作った革靴
以上のようなイメージでしょうか。

赤線の部分が歯茎にぴったり密着するような形態にできることが、カスタムアバットメント最大の利点です。
まとめ
当院では、患者様のご要望や症例の難易度に応じてカスタムアバットメントを活用したインプラント治療を行っています。
カスタムアバットメントを使用することで、インプラントの審美性・清掃性・耐久性が向上します。
インプラント本体や上部構造(被せ物)に比べて、注目されることが少ないアバットメント(土台)の精度にもこだわることで、より長持ちするインプラントを患者様にご提供いたします。